歯科心身症として、実際には存在しない身体疾患の確信である口臭症、他覚的所見に見合わない知覚異常として舌痛症、非定型歯痛、非定型顔面痛、口腔異常感症などがあげられます。
当院では専門性が高い歯科医療機関と協同して、口腔内の痛みや異常感覚の薬物療法を行っています。
舌痛症(口腔内灼熱症候群)
● | 76-83%が女性。中高年に多い |
● | 歯科的な治療後に生じることが多い |
● | 舌尖部や舌辺縁部にひりひりする痛みや灼熱感 |
● | 何かに集中している時は痛みを感じないことが多い。食事やガム、飴で痛みが軽減することがある |
● | 味覚障害はなし |
● | 消炎鎮痛剤は無効 |
歯科での専門的な評価を受けることが大切となります。
薬物療法としては、抗うつ薬(三環系抗うつ薬、セロトニン再取り込み阻害薬、セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬)や抗てんかん薬であるクロナゼパムが有効とされています。
漢方薬などの東洋医学的治療や認知行動療法などの心理的な治療も有効性が報告されています。