心理的あるいは環境的なストレスに対する短期間の不適応反応のことを適応障害といいます。症状はストレス因子が生じてから3ヶ月以内に出現し、情緒面や行動面で多彩な症状がみられます。

適応障害はストレス因子が消失すれば改善し、ストレス因子が持続する場合には慢性化することもあります。ストレスへの脆弱性や個人的な素質も重要な役割を果たしますが、ストレス因子がなければ適応障害は生じません。

 ● 抑うつ気分、涙もろさ、絶望感など抑うつ症状が中心となるもの

● 不安、動悸、神経過敏、焦燥感など不安症状が中心となるもの

● 無断欠勤や過激な行動、暴力行為など行動の障害が中心となるもの

などに分類されています。

ストレス因子を取り除くように環境的な要因について調整します。ストレス因子が持続する場合には、ストレス因子に対して新たな適応を達するようにはかっていきます。

特定の症状に対して、短期間の薬物療法を行うこともあります。